Allen Edmons [アレン エドモンズ] Mcneil Cordvan #コードバン
アメリカ靴といえば、オールデン。だが、Allen Edmons(アレンエドモンズ)だってなかなかやる。
また靴を買いました。今回はAllen Edmonds Mcneil。見てすぐアメリカ靴だとわかるルックス、ロングウイングチップ。その上、コードバン。
ロングウイングは、もう無条件で好きなんだけど、買ったお店のオーナーさんに言わせると、ロングウイング、最近の若い子には人気ないそうで……。ロングウイング、無骨でいい靴だぞー。
アレンエドモンズは、僕にとってはオールデンより履きやすいので、重宝している。木型(ラスト)が合うのか、オールデンよりも疲れない。
だから、今日買っちまったこのマックニールもブログに上がった時から狙っていた。が、ブログに上がったのはど平日というか、月曜日の夜。平日に古着屋に行くのは至難の技。なので、半ば諦めていた土曜日の16時、目覚めの夕方(前の晩、夜更かしし過ぎでたくさん寝た)、ブログを開くとまだSoldしてないっ!これはっ!行くしかっ!ということで、無事我が家に連れて帰ってきた次第。
古着屋のオーナーさんからも、アレンもホーウィンのコードバンを使ってるとのことで、調べてみると、ホーウィンのコードバン使ってる!
オールデンと同じタンナーの馬のケツの革。オールデンはアメリカン特有の適当さ・いい加減さを感じる作りだが、アレンエドモンズはアメリカのくせに作りが丁寧な印象、実感がある。
200以上の工程を踏んでいたり、スチールシャンクを使わないなど、少し調べてみてもやはり仕事が丁寧だ。
肝心の買ったお靴について、アッパーは意外と履きこまれているのか、全く硬くなく、そして何より傷が少ない。
これまで持っていたコードバンはまだ硬いので、履き心地が楽しみ。なのと、気兼ねなく履けるコードバンシューズとして重宝しそう。
色はバーガンディ、というか、#8というか。
コードバンのお楽しみなんだが、ところによりツートーンになっていたり、色味も良き。
綺麗なパンツよりも、ツギハギだらけのユーロワークパンツや、ペンキや油汚れ、リペアだらけの小汚いジーンズに合わせたい。
英国靴に見えるカナダのヴィンテージ靴の出自を探ってみる
購入したシボ革の内羽根ウイングチップ。よくわからない点がたくさんある靴。
・何故かスティールトゥ
・ソールはサービスシューズみたい
・インソールが布使い
・ソール内の印字からおそらく1968年製?
ざっと靴を見てみてわかることはこんなところ。全くどんな出自の靴なのかわからないので、調べてみることにした。
まず手掛かりはインソールに残っていたタグ?シールのみ。これ。
判別できるのは、「CERTIFIED SAFETY FOOTWEAR」の文字と、真ん中の青いSRのロゴ。どこかの機関に認定された安全靴であることは間違いないようだ。
シールの右側の文字、英語でなくフランス語っぽい。「CHAUSSURES」、「SECURITE」と見えるので 、おそらく「chaussures de sécurité」これも安全靴という意味だな。
かすれているが、CANADAの文字も見える。英語と仏語が両方記載されている理由はこれが理由か。イギリスの靴でもなくアメリカの靴でもなく、カナダの靴であることは確定っぽい。カナダは1965年に現在の国旗になり、1969年に英仏語の二カ国語が公用化されている(wikiによると)らしいから、いやはや随分歴史ある靴ということになる。
この真ん中のSRロゴは調べてみると、CSA規格というカナダの安全規格だった。
CSA規格は、カナダにおける電気製品・医療機器・機械・器具など対する安全規格です。1919年に非営利、非政府機関の標準化団体として設立されました。CSAのグループ組織であるThe Canadian Standard Assosiation が規格作成を行い、CSA Internationalが製品試験および認証業務を行っています。
かつ、カナダ向けのマークなので、カナダの靴であることは確定かな。
そんな時代のカナダの安全靴だとして、なぜシボ革が使われ、フルブローグなのか?なぜ安全靴にブローギングが必要だったのか?まだまだわからないことだらけだ。
Hauptharmonie『Herz über Kopf』を聴き、そしてリキッドワンマンを観て
Hauptharmonie の 2ndAL『Herz über Kopf』ここまでPの私小説が漏れ出てしまうアルバムも稀有なのではないか。重い。曲単位では最高なのに、アルバムを通して聴くとどっと疲れる。彼の情念が込められてる。そういう意味ではPはPでなくアーティストだ。一聴してすぐわかる多様な音楽性はPの人生そのものなんだろう。
海外にもたくさん行ったし女遊びもたくさんしたしどちらかといえば汚い寄りの生活を送ってきた(はず)。音楽家族みたいだし、ご実家カレー屋だし。彼は軽口叩くけど見えない努力とか礼節とかを重んじる人(という人にお見受けする)で、きれいな甘い世界が好き(みたい)。そんな人が思い通りに行かなかったこの2年を描いたアルバム。
そんなウェイで真面目な女性にも困らない、オタクとは真逆の人(根本的には一緒な気がするけど)だから、そんな人の作品だからオタクからは共感されない。だからこそのアイドルフォーマットであり、立ち位置としてのPなんだろう。彼の情念というか怨念が込められた楽曲歌詞に、メンバーが置かれた状況も重なり、このアルバムは完成したのだろう。あそこまでオタクが嫌がるほどにメンバーを追い込まなければ、このアルバムそしてワンマンは完成しなかったのではとさえ思うし、うまくいかず滑りまくった一連の流れも、ワンマンを見て少し落ち着いた今なら、まぁ、良かったんじゃないのと思う。(水着というより、ペイントのサロペット、オーバーオール可愛いし)
Pは5人をしろくまばゆい光を放つために堕とした貶めた的な。簡単に言えば、高く跳躍するためにしゃがんだみたいなものか。現状と心情をこれでもかと表現できたからこそ、2ndAL『Herz über Kopf』は名盤だと思うし、アルバムから一連の流れを経てのワンマンまでで、表現された闇には私が好きなアイドルの刹那が確かにあったし、アイドルでしか表現出来ない刹那があった。ただただ普通に生バンドでも演れる!多様な音楽性を持った楽曲!だけじゃつまらない。そこにアイドルという表現でしかできない何かがないとつまらない。あのいい子たちが無理して背伸びして堕ちていくという、屈折した刹那が確かにあった。
ていうのが、2ndアルバム〜ワンマンまでの感想。
でこれから。
新メンバー発表からの、活動休止1か月。期待込めて見ている。それは、既存曲の聞こえ方も変わるんじゃないかという期待。
白いロックを志向し結果瓦解した【1stAL期】、何も知らない子が白を目指していて、でも白ってどんな色なの?みたいな状態だったから、型にはめる必要があった。1stALは彼の理想の白が詰まっている名盤。今聴いても本当に良いアルバムだと思う。赤黒/青白を経て、【闇期というか墜ち期】ここで、白じゃない色を知る。というか、白であることの煩わしさから解き放つ、あらためて来た【初期衝動期】とでも言おうか。その期間も、TIF2016で一旦終了する。その後の活休を経てどうなっていくのか、ポジティブな期待しかない。
黒を赤を闇を知った上で、初期衝動期を経て、大人になった上で「白」を志向して欲しい。何も知らずにピュアに子どものまま、理想の白を目指すのではなく、様々な色を知った上で白を目指すことで、1stALの映ゆだって、Summerendだって、ミルフィーユだって、Ictus~だって、ナイトプロポーズだって、とってもきれいな白になるはず。それこそ、P理想とした1stでやりたかった白いロックではなかったか。
「透明な心を白で汚した」と歌ったアイドルが昔いたけど、上塗りされた嘘の「白」にすらなれなかったPがメンバーが、初期衝動期を終え、アイドルとして墜ちも闇も知っている大人が歌う真っ白なロック、スカ、カリプソ、ブルース、ファンク etc...と考えると、これまでの曲全ての聞こえ方が変わるんじゃないか。楽しみ。