英国靴に見えるカナダのヴィンテージ靴の出自を探ってみる

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購入したシボ革の内羽根ウイングチップ。よくわからない点がたくさんある靴。

・何故かスティールトゥ

・ソールはサービスシューズみたい

・インソールが布使い

・ソール内の印字からおそらく1968年製?

ざっと靴を見てみてわかることはこんなところ。全くどんな出自の靴なのかわからないので、調べてみることにした。

 

まず手掛かりはインソールに残っていたタグ?シールのみ。これ。

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判別できるのは、「CERTIFIED SAFETY FOOTWEAR」の文字と、真ん中の青いSRのロゴ。どこかの機関に認定された安全靴であることは間違いないようだ。

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シールの右側の文字、英語でなくフランス語っぽい。「CHAUSSURES」、「SECURITE」と見えるので 、おそらく「chaussures de sécurité」これも安全靴という意味だな。

かすれているが、CANADAの文字も見える。英語と仏語が両方記載されている理由はこれが理由か。イギリスの靴でもなくアメリカの靴でもなく、カナダの靴であることは確定っぽい。カナダは1965年に現在の国旗になり、1969年に英仏語の二カ国語が公用化されている(wikiによると)らしいから、いやはや随分歴史ある靴ということになる。

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この真ん中のSRロゴは調べてみると、CSA規格というカナダの安全規格だった。

CSA規格は、カナダにおける電気製品・医療機器・機械・器具など対する安全規格です。1919年に非営利、非政府機関の標準化団体として設立されました。CSAのグループ組織であるThe Canadian Standard Assosiation が規格作成を行い、CSA Internationalが製品試験および認証業務を行っています。 

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かつ、カナダ向けのマークなので、カナダの靴であることは確定かな。

 

そんな時代のカナダの安全靴だとして、なぜシボ革が使われ、フルブローグなのか?なぜ安全靴にブローギングが必要だったのか?まだまだわからないことだらけだ。